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■第一特集      
・アウトサイド・イン、さらに進化・深化

SDGsの公式用語「アウトサイド・イン」が「進化」「深化」の度合いを深めてきた。SDGsの公式文書では「社会ニーズを捉えた目標設定」を指すが、本誌では、「社会課題の解決を起点にした事業創出」と定義した。さまざまな事例を調べると、「アウトサイド・イン」には4つのパターンがあることが分かった。_

■SDGsアウトサイド・イン ビジネス事例
[ロート製薬 山田邦雄会長] 社内起業家が守る人と社会の「健康」
 
2016年に「薬に頼らない製薬会社へ」を掲げたロート製薬。同社は、農・食事業、微細藻類の培養など、課題解決型の事業を次々に手掛けている。一貫しているのは、「健康」へのこだわりだ。その真意を山田邦雄会長に聞いた。

[島津製作所] 回診用X線装置、コロナ禍最前線へ 
島津製作所の回診用X線撮影装置はベッド脇、手術室、ICU(集中治療室)など、必要な場所に移動して撮影し、その場で画像を確認できる。機動性と小回りの良さで被災地やコロナ医療の現場で活躍し、患者や医療従事者の負担軽減に貢献している。

[クラダシ] 食品ロス削減の「連携ハブ」を担う 
クラダシ(東京・品川)は「日本でもっとも食品ロスを削減」をビジョンに、社会貢献型ショッピングサイトを運営。賞味期限が近づいた食品を最大97%オフで販売し、収益の一部を社会活動に寄付する。こども食堂を支援する実証実験もスタートさせた。

サブスク×EC、「廃棄ゼロ」実現へ 
サブスクリプションとECサイトを掛け合わすことで「廃棄ゼロ」を目指すプラットフォーマーが増えてきた。サブスク元年の2019年から3年が過ぎ、市場規模は1兆円を超えようとしている。アウトサイド・インを戦略に顧客の開拓を狙う。

[ウォータースタンド] 給水スポット広げ、脱ペット30億本 
ウォータースタンド(さいたま市)は、水道直結ウォーターサーバーのレンタル事業を行う。これを給水スポットとして広げ「マイボトルを持ち歩く文化」を根付かせ、2030年までに日本の使い捨てペットボトル約30億本の削減を目指す。

[米 国] LA発デニムが持続可能性を追求 
年間930立方㍍の水を使用し、約50万㌧ものマイクロファイバーを海洋に排出するアパレル業界は、世界2位の「環境汚染産業」とされている。なかでも、デニムの環境負荷が高く、米ロサンゼルス(LA)生まれのサステナブルなデニムブランドが注目を集めている。

[フランス] 捨てられた牡蠣殻、靴や化粧品にも 
フランスの大西洋海岸には、牡蠣をはじめ貝殻が大量に打ち上げられる。生牡蠣を出すレストランは、廃棄された殻が可燃ゴミとして扱う。それらを廃棄せず、スニーカーや化粧品などほかの製品にアップサイクルする動きが始まった。

■第二特集      
独「脱炭素」貫く、水素・メタンも緑(グリーン)化

ウクライナ戦争でロシアからの天然ガス輸入を止め、脱石炭も迫られるドイツが、新たな「脱炭素」施策を採り始めた。再エネ電力比率は45%に達したが、昼間の余剰電力と送電能力不足も顕在化している。その解決策として有望視されるのが、再エネによるグリーン水素の製造と、グリーンメタンの合成だ。「P2G」(パワー・トゥ・ガス)と呼ばれる新しい潮流を追った。

■第三特集
サステナの道標 認証/マーク一覧

サステナビリティは「非財務領域」であり、数値化や進捗の管理が難しい。環境、人権、ジェンダー、ダイバーシティ、働き方改革など領域も幅広い。このため、官庁や国内外NGOなどの「認証」「マーク」を取得する企業が増えている。その背景も含めてまとめた。

■トップインタビュー
●渡邊 功[東急電鉄 社長]
日本の鉄道で「再エネ100%」一番乗り

東急電鉄は2022年4月1日、鉄道運行に使用する電力を100%再生可能エネルギー由来に切り替えた。日本の鉄道会社としては初だ。渡邊功社長は、コロナ禍で経営が苦しい今こそ「鉄道の復権」をかけて脱炭素に舵を切ったという。

●秋山 佳子[ヤマト運輸 執行役員(サステナビリティ推進部長)] 
50年に脱炭素化、グリーン物流へ

運輸業界最大手のヤマトグループ/ヤマト運輸は「2050年までにCO2自社排出量実質ゼロ」を打ち出し、サステナブル経営を進めている。環境ビジョン「つなぐ、未来を届ける、グリーン物流」を掲げ、30年までにEV2万台を導入するほか、再生可能エネルギーの割合を7割に高める。

●ジュネジャ・レカ・ラジュ[亀田製菓会長CEO]
柿の種に頼らない課題解決企業へ

「亀田の柿の種」「ハッピーターン」などのヒット商品で知られる亀田製菓が、ベジミート、アレルギー対応、防災備蓄など、社会課題に対応する食品企業への脱皮を目指している。指揮を取るのは。インド出身で、2022年6月に会長CEOに就任したジュネジャ・レカ・ラジュ氏だ。

■SUSTAINABLE★SELECTION 2022
持続可能な新星、業種を超え輝く 

株式会社オルタナと一般社団法人CSR経営者フォーラム(会長・徳江倫明)は、「サステナブル★セレクション」第5期★(一つ星)の公募を行い、その中から30件を選定しました。

3      from editor in chief
alternative eyes         森 摂 
脱炭素は「きれいごと」なのか
4      social design gallery
1億人を超えた世界の避難民
6      オルト・キーワード  もり ひろし
CSRD/グリーンフレーション
9      art
高橋さとみの切り絵ワールド──お題を頂戴いたします

social business around the world
11     [ニュージーランド] フンコロガシが土壌汚染を救う
13     [日本] 嚥下食カフェで「食のバリアフリー」

columns  
53    オルタナティブの風  田坂 広志
長寿と淘汰の時代のキャリア戦略
55    エゴからエコへ  田口 ランディ
農業はビジネスなのか

finance(新連載)
56            ESG情報開示最前線  ESG情報開示研究会
57            真のサステナビリティ投資とは  澤上 篤人
金融緩和、どこまでやるの
mobility
58            モビリティトピックス  島下 泰久
59            モビリティの未来  清水 和夫
社会課題起点、半世紀前から
agriculture
60            農業トピックス  オルタナ編集部
61            日本農業 「常識」と「非常識」の間  徳江 倫明
すべての人に「農業する権利」
forestry
62            林業トピックス  オルタナ編集部
63            「森を守れ」が森を殺す  田中 淳夫
林業は「分業」から「連携」へ
fishery
64            漁業トピックス  オルタナ編集部  
65            人と魚の明日のために  井田 徹治
                深刻、漁業労働の人権侵害
fair trade
66            フェアトレードトピックス  潮崎 真惟子
67            フェアトレードシフト  潮崎 真惟子
「人権」厳罰化にどう向き合うか
fundraising
68            ファンドレイジングトピックス  宮下 真美
69            社会イノベーションとお金の新しい関係  鵜尾 雅隆
                不確実性の時代で「確実なこと」
circular economy
70            廃棄物・静脈物流トピックス  エコスタッフ・ジャパン
71            論考・サーキュラーエコノミー  細田 衛士
                リチウムイオン電池の功罪
73            欧州CSR最前線  下田屋 毅
                北欧「食のマニフェスト」とは
74            CSRトピックス CSR48
76            SBL(サステナブル・ビジネス・リーグ)とは
77            バックナンバー
flash fiction
78            「こころざし」の譜 希代 準郎
                ナースの「行商保健室」
80            次号予告&編集後記

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