「被災者ホームステイ」でストレス緩和を

東京・渋谷で地域通貨「アースデイマネー」を発行するNPO法人アースデイマネー・アソシエーションが東日本大震災の被災者を一時的に受け入れる「被災者ホームステイ」の申し込み登録を3月15日から開始した。

被災者ホームステイとは、被災者が仮設住宅や次の住まいを見つけるまでの間、一都三県(千葉・埼玉・神奈川)を中心とした協力家庭に一時的に身を寄せることで避難生活のストレスを緩和する試みだ。

1カ月から3カ月ほどの長期滞在が見込まれることから、被災者のプライバシーを守る個室を提供できること、可能な範囲で寝具や生活用品、食事を提供できることがホームステイ受け入れの条件となる。

3月21日までに1494家庭からホームステイ受け入れの申し込みがあり、被災地の約500家庭を受け入れるだけの素地は整った。現在は被災地のNPOと連携を取りながらホームステイを必要とする被災者の把握に努めている。

同団体代表の嵯峨生馬さん(36)は「自分の提供できるものを差し出そうとする人は多い。そこに希望があるのではないか」と地域を越えた協力に期待を込める。東日本大震災の発生から10日が過ぎた。避難生活が長期化するなかで、人と人をつなぐ力がどのように生かされるのか。新しい試みが始まろうとしている。(オルタナS 高橋豊美)

editor

オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

執筆記事一覧
キーワード:

お気に入り登録するにはログインが必要です

ログインすると「マイページ」機能がご利用できます。気になった記事を「お気に入り」登録できます。
Loading..