記事のポイント
①国連人権高等弁務官事務所が中国・新疆ウイグル自治区の人権問題に関する報告書を公表
②テロ対策の名目で、ウイグル人やイスラム教徒の少数民族に対し、拷問や強制不妊といった重大な人権侵害が行われていると指摘した
③インタビューを実施した元被拘禁者の3分の2は、施設または移送中に拷問や虐待を受けたと主張
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は8月31日、中国・新疆ウイグル自治区の人権問題に関する報告書を公表。テロ対策の名目で、ウイグル人やイスラム教徒の少数民族に対し、拷問や強制不妊といった重大な人権侵害が行われていると指摘した。中国政府は否定しているものの、OHCHRは元被拘禁者にインタビューし、その実態を報告書で明かしている。(オルタナ副編集長=吉田広子)