「サステナ経営」の仕掛け人、ポール・ポールマン氏が語る

記事のポイント


  1. 元ユニリーバCEOポール・ポールマン氏が11月21日、シンポジウムに登壇
  2. ポールマン氏はサステナビリティの第一人者、持続可能な資本主義の提唱者​
  3. 日本企業の経営者らと「サステナビリティ経営」を話し合う

一般社団法人グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)は11月21日、年次シンポジウムをオンラインで開く。元ユニリーバCEOでサステナビリティ分野の第一人者であるポール・ポールマン氏をゲストに招き、日本企業の経営者らと「サステナビリティ経営」を話し合う。(オルタナS編集長=池田 真隆)

ユニリーバのサステナビリティ戦略を率いたポール・ポールマン氏

ポールマン氏は2009年から2019年まで10年間に渡ってユニリーバのCEOを務めた。「売り上げを2倍、環境負荷を半減」することを目指したサステナビリティ戦略「ユニリーバ・サステナブル・リビング・プラン」を掲げ、経営とサステナビリティの統合を推進してきた。

国連の「ポスト2015年開発アジェンダに関する事務総長有識者ハイレベル・パネル」の一員としてSDGsの策定に関わった。サステナビリティ分野の第一人者であり、持続可能な資本主義の提唱者​だ。

現在は「国連グローバル・コンパクト・ボード」の副議長を務める。ライフワークとしてサステナビリティ経営の促進に取り組む。その一つが、「タウン・ホール・ミーティング」だ。

これは、国連グローバル・コンパクトに署名した企業の社員の前で、その企業の経営者らとサステナビリティ経営の重要性について対談する取り組みだ。ざっくばらんに話し合うのが特徴だ。社員への理解促進を狙う。

年次シンポジウムでは、ポールマン氏が特別講演を行う。講演のテーマは、「ネット・ポジティブ」。これはポールマン氏が提唱した概念で、「すべてのステークホルダーのウェルビーイングを向上するビジネス」を指す。

ポールマン氏はパネルディスカッションにも登壇する。キリンホールディングスの磯崎功典社長、コニカミノルタの山名昌衛会長と「サステナブルな社会を実現するための経営」をテーマに話し合う。

国連グローバル・コンパクトは署名した企業に対して、人権、労働、環境、腐敗防止の4分野10 原則の徹底とSDGsの実践を求める。グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパンは2003年12月に日本のローカルネットワークとして発足した。2022年9月時点の会員数は512団体。

■グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン 年次シンポジウム2022
サステナブルな企業と社会の構築~GCNJサステナビリティ先進企業のトップとPaul Polman氏が語る~

とき:11月21日(月)14時~17時
定員:700人
参加費:無料(zoom配信)
申し込みはこちら

M.Ikeda

池田 真隆 (オルタナS編集長)

株式会社オルタナ取締役、オルタナS編集長 1989年東京都生まれ。立教大学文学部卒業。 環境省「中小企業の環境経営のあり方検討会」委員、農林水産省「2027年国際園芸博覧会政府出展検討会」委員、「エコアクション21」オブザイヤー審査員、社会福祉HERO’S TOKYO 最終審査員、Jリーグ「シャレン!」審査委員など。

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