英バーキンが30年に植物肉50%へ、ベーコンもビーガンに

記事のポイント


  1. バーガーキング英国法人は植物由来のベーコンを使用した新商品3種類を発売した
  2. 同法人は2030年までにメニューの50 %を「ミートフリー」にする
  3. これは、温室効果ガス排出量の41%削減に貢献するという

世界大手ハンバーガーチェーンのバーガーキング英国法人は1月から、植物由来のベーコンを使用した新商品3種類を発売した。同法人は2030年までにメニューの50 %を「ミートフリー(肉を使わない)」にするという目標を掲げる。これは、温室効果ガス(GHG)排出量の41%削減に貢献するという。(オルタナ副編集長=吉田広子)

英国で発売されたプラントベースのベーコンキング(同社サイトから)

バーガーキングは2019年8月に米国で初めて、植物肉を使用したバーガーを発売した。日本では、2020年12月から「プラントベースワッパー」が販売されている。

英国法人が今回発売した「ベーコンキング」シリーズでは、植物由来のパティに加え、ビーガンベーコン、ビーガンチーズ、卵不使用のマヨネーズとケチャップを使用している。

これらは、ビーガン推進月間「Veganuary(ビーガニュアリー)」に合わせて発売された。ビーガニュアリーは、ビーガン(菜食主義)とジャニュアリー(1月)を合わせた造語で、英国のNPOがキャンペーンを展開している。

英国法人は、スコープ1、2で2030年までにGHG排出ゼロ(2019年比)、スコープ3で店舗当たり41%削減(2019年比)することを目標に掲げる。同社は、こうしたビーガン対応が、アニマルウェルフェア(動物福祉)の観点だけではなく、気候変動対策としても有効なことから、積極的に推進している。

yoshida

吉田 広子(オルタナ輪番編集長)

大学卒業後、米国オレゴン大学に1年間留学(ジャーナリズム)。日本に帰国後の2007年10月、株式会社オルタナ入社。2011年~副編集長。2025年4月から現職。執筆記事一覧

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キーワード: #脱炭素

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