愛知県、人工島でがれき受け入れを表明

手前の島が愛知県ががれき処理施設の整備を決めた 「名古屋港南5区」。名古屋市中心部のほぼ真南に位置する(Google Earthから)

愛知県の大村秀章知事は24日、東日本大震災で発生したがれきの広域処理のため、同県知多市の人工島「名古屋港南5区」に県独自の焼却施設や最終処分場を整備する方針を表明した。

時期は未定だが、施設が完成すれば50万トンほどのがれきを受け入れることになる。

名港南5区は、名古屋市中心部から約25キロ南の伊勢湾に面する約56万平方メートルの人工島。県知事と名古屋市長が交代で管理者を務める名古屋港管理組合が所有、県の外郭団体が一般廃棄物や産業廃棄物を埋め立て処理していた。

この処分場の敷地内にがれきの借り置き場と焼却施設、焼却灰の埋め立て地を整備。県のほか、県内の市町村が引き受けたがれきの焼却灰も埋め立てていく方針。

大村知事は「一日も早くがれき処理をやりたい。県が最終処分を受けてくれるなら、がれき焼却に協力してもいいという市町村がある」と述べた。

県は中部電力碧南火力発電所なども候補地として関係機関と協議していた。(オルタナ編集委員=関口威人)

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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