記事のポイント
- 18日からの国連総会を機に、ニューヨークで大規模な環境抗議デモがあった
- デモには7万人超が集結し、俳優のイーサン・ホーク氏らの姿もあった
- デモは「化石燃料はもう要らない」「石油ガス堀削の中止」などを求めた
9月18日からの国連総会を機に、気候変動に危機感を持つ市民や有名人らが同日、ニューヨークのウオールストリートに集まって、化石燃料の廃止を訴えた。バイデン大統領や世界のリーダーたちに新たな石炭やガス堀削の中止を要求するためだ。(ニューヨーク・古市裕子)
デモ参加者は雨の中、マンハッタンの公園に集まり、その後、ウオールストリート金融街まで行進した。その途中で、数人が逮捕されたものの、デモは続いた。
今回のデモは、投資家や金融機関、ニューヨーク証券取引所など金融界に対して、化石燃料や燃料パイプライン建設への投融資の停止と否認を求めた。
俳優のスーザン・サランドン、イーサン・ホーク、エドワード・ノートン、ケビン・ベーコンも参加した。現地NGOのアリシー・ナシメントさんは、「抗議デモは私たちの最後の手段です。私たちは地球の危機を彼らの目の前まで運び、見せようとしているのです」と力を込めた。
ニューヨーク選出のアレクサンドリア・オカシオ=コルテス下院議員(民主党)も参加し、「気候変動対策への抗議の声は、民衆の無視できないパワーであり次期選挙へのトッププライオリティ項目だ」と強調した。