記事のポイント
- 米格付け会社はサステナ株式指標DJSI「ワールド・インデックス」を公表した
- 同指標には、全世界で321社を選び、そのうち国内企業は38社だった
- 国内企業は、三菱重工業、TOPPAN, セブン&アイ、富士通などが入った
米格付け会社のS&Pグローバル(本社:ニューヨーク)は12月10日、2023年のS&Pダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス(DJSI)を発表した。同シリーズの「ワールド・インデックス」は全世界で321社(昨年332社)、そのうち日本企業は三菱重工業、TOPPAN, セブン&アイ、富士通など38社(昨年36社)を選んだ。(オルタナ総研フェロー=室井 孝之)
日本企業38社は、次の通り。(公表リスト順、🈟がAddition記載企業)
ブリヂストン、本田技研工業、伊藤忠商事、小松製作所、LIXIL、🈟三菱重工業、三井物産、ナブテスコ、双日、TOTO、🈟 TOPPANホールディングス、ニコン、積水化学工業、積水ハウス、住友林業、🈟セブン&アイホールディングス、日本プロロジスリート投資法人、丸井グループ、野村ホールディングス、味の素、🈟明治ホールディングス、日清食品ホールディングス、オリンパス、シスメックス、資生堂、三菱ケミカルグループ、🈟電通、🈟LINEヤフー、中外製薬、小野薬品、🈟富士通、野村総合研究所、NTTデータ、オムロン、リコー、横河電機、ソフトバンク、ANAホールディングス。
ダウ・ジョーンズ・ワールド・インデックスは、厳密なルールで行われるCSA(コーポレートサステナビリティ評価)に基づき、環境・社会・ガバナンスの3つの側面から企業を評価する。サステナビリティ(持続可能性)に優れた企業を構成銘柄として選定した。
DJSIの評価対象は、時価総額で世界の上位3500社。61産業毎にスコアリングされ、上位10%がワールド・インデックスとなる。いわばグローバルサステナビリティ企業の証だ。
ワールド・インデックスに次ぐインデックスとして、日本を含むアジア太平洋(156社)、新興市場、欧州、北米等の地域インデックスがある。
ワールド・インデックス獲得国は32カ国に及ぶ。国別では米国53社(昨年63社)に次いで日本が38社(昨年36社)と多い。その他、台湾30社、フランス21社、英国16社、スペイン、イタリア、タイ共に15社、ドイツ13社、韓国12社、豪州10社と続く。
中国は昨年の3社から、JD.com(京東商城:EC)、ヤム・チャイナ・ホールディングス(外食)、Kanzhum(カンジュン:オンライン求人サービス)、テンセントホールディングス(テクノロジー)、ウーシーアップテック(製薬)、ウーシーバイオロジクス(製薬)の6社が選定された。