
吉本興業と国連広報センターは4月20~23日に開催する第9回沖縄国際映画祭「島ぜんぶでおーきな祭」で、SDGs(持続可能な開発目標)を紹介する映像の公開やスタンプラリーを実施する。一般的な認知度が低いSDGsを市民に広める狙いだ。3月21日に同社東京本部で行われた同イベントの発表会見には、ガレッジセールやゆりやんレトリィバァ、俳優の小出恵介などが登壇した。(オルタナ編集部=小松遥香)
2015年9月に国連で採択されたSDGsは、人類と地球の繁栄のために世界193カ国が掲げる2030年までの行動計画だ。日本政府は、SDGsの実施指針を昨年12月に策定。市民や企業、NGO/NPOなどさまざまなステークホルダーを巻き込み、国家戦略にもSDGsの17目標を反映させると明言している。
同指針は、今年7月にニューヨークで行われる「持続可能な開発に関するハイレベル政治フォーラム」で世界に発表される。
2017 年はSDGs の節目の年
こうした流れを受け、「今年は日本にとってSDGsの節目の年になる」と国連広報センターの根本かおる所長は話す。
SDGsは、ESG投資などの影響もあり、企業には広がりつつある。しかし課題は、市民への浸透が遅れていることだ。そうしたなか、国連広報センターが市民に広げるために協働を呼びかけたのが吉本興業だ。
「国連やSDGsと聞くと、日常生活と距離があるように感じる。しかし、お笑いにはそうした敷居を下げ、心をオープンにする力がある。SDGsを知ってもらう、大きなきっかけになる」(根本かおる所長)
吉本興業、1000 人規模のSDGs 勉強会を実施