大和ハウス工業は8月23日、東京都が行う排出権取引に使われる温室効果ガスの排出枠「都内中小クレジット」の第1号を申請した。認定第1号を目指す。今後、同社は省エネや排出量取引の支援をビジネス化する予定だ。
「中小クレジット」は、都内で中小企業が温暖化ガスを削減した場合、その分を都が認定した上で売買する仕組み。東京都は2010年4月から削減を義務付け、クレジットからの取得分を削減分に上乗せる事を認めている。大和ハウスは昨年、大成ロテック関東支社に照明に使用する高効率反射板システム「reFbo」(レフボ)170台を販売した。そこでの削減分の内クレジットに22トン分を申請。認定された場合に大和ハウスが同クレジットを取得し、購入希望企業へ売却する予定だ。(石井孝明)