NHK、「堀潤アナのツイートは事実誤認」と回答

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一方、NHKがSPEEDIについて初めて伝えたのが4月4日であり、その予測データを報じたのは放射性物質の放出から実に40日以上が過ぎた同25日。3月23日に政府が試算データを公表した際、NHKは「予測データとは全く異なり、精度が不確か」として試算データ地図の報道を見送った。NHKは情報の正確性を最優先にする余り、政府がSPEEDIの予測データを公表するまでSPEEDIデータを報じることができなかった。

政府事故調の中間報告は、SPEEDIの予測結果をめぐり文科省内で「公表すると無用の混乱を招く恐れがある」とする意見が3月16日の時点で上がったと指摘。また民間事故調の報告書は、SPEEDIをめぐる同省の対応を「責任回避を念頭に置いた組織防衛的な兆候がみられ、公表遅れの一因となった可能性がある」と批判している。

こうして見てみると、SPEEDIの拡散予測を速やかに公表できなかった政府の一連のふるまいは、NHKが「精度が不確か」としてSPEEDIデータの早期の報道を行わなかった姿とよく重なる。

堀氏は翌11日のツイートで「情報は公開されなければ市民が判断する材料がなくなります。政府がデータを公表しなかったのはパニック回避が理由と後に明らかにされていますが、メディアも一緒になって足並みを揃えるのは健全ではないと考えています」と述べた。

NHKが3・11当日にSPEEDIの拡散予測の存在を把握していたのかについて、堀氏とNHKとの間で見解が真っ向から対立する。しかし政府に歩調を合わせるメディアの体質が変わらなければ、再び原発の過酷事故が起きた際に同じ過ちが繰り返されるのを避けられない。(オルタナ編集委員=斉藤円華)

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2013年3月25日(月)11:30

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