九州電力支社の前で毎日脱原発を訴え続ける66歳女性

562日目にプラカードを掲げる島田雅美さん(右)

東京電力の福島原発事故に衝撃を受け、九州電力大分支社の前で「原発を止めて。再稼動をやめて。全原発を廃炉に」という要請活動を2年以上続けている女性がいる。大分市在住の島田雅美さん(66)の活動は、8月20日で765日目を数え、共感する人は確実に増え続けてきた。(環境ジャーナリスト=川崎陽子)

きっかけは、3.11後に始まった九州電力本社(福岡市)前での抗議行動に3日間参加したことだった。毎日福岡までは行けないため、2011年7月4日から大分支社の前で、午後の決まった時間にプラカードを持って立つことを始めた。

立つ前には必ず、その日の思いを込めた要請書を、2代にわたる九電の社長宛に届け続けてきた。平日は電気料金支払いなどのカウンターにいる社員に手渡すが、毎回礼儀正しく挨拶と御礼を言ってくれるそうだ。休日には裏口のメールボックスに入れておく。

yokokawasaki

川崎 陽子・ドイツ

欧州から主にドイツ語圏の情報、基本的人権を脅かす放射線被ばく問題を発信。専門分野の通訳・翻訳にも従事。
横浜国立大学卒業後、日本企業研究職、米国企業技術職を経てドイツに留学。アーヘン工科大学で応用工学修士(環境学・労働安全)修了。 ブログ:http://ecoyoko-archive.seesaa.net/https://ecoyoko.fc2.net/ 執筆記事一覧

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