環境NGO、温室効果ガス排出目標「05年度比3.8%減(1990年比3.1%増)」を厳しく批判

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温室効果ガス排出目標「05年度比3.8%減」の意味(気候ネットワーク)

日本政府が温室効果ガス排出目標を「2005年度比3.8%減」で調整していることが報道された。この目標値は、京都議定書での基準年(1990年)で換算すると、「1990年比3.1%増」に相当する。WWF(世界自然保護基金)ジャパンは、この目標はあまりにも低過ぎるとし、「『3%増』では国際社会でリーダーシップはとれない」との声明を発表した。(オルタナ副編集長=吉田広子)

日本では、2009年9月に当時の鳩山首相が「2020年までに1990年比で25%の温室効果ガスを削減する」と国際的に発表した。

だが、安倍政権は2020年目標をゼロから見直すと表明し、今年11月11日から始まるポーランド・ワルシャワでの国連気候変動会議(COP19・COP/MOP9)に向けて、削減目標の見直しを議論してきた。

WWFジャパンの試算によると、今回報道された「2005年度比3.8%減」という数字は、京都議定書での基準年(1990年)に揃えて換算すると、「1990年比3.1%増」に相当する。

WWFジャパンは、「京都議定書での目標は、2008年~2012年の期間に90年比『6%減』だったことを踏まえると、京都議定書の目標からは9.1%増加とも言え、温暖化対策としては著しい後退だ」と批判する。

「2007年のG8サミットにおいて、2050年までに世界の排出を少なくとも半減させることを提案し、リーダーシップを発揮したのが、当時の安倍首相。このような目標数字は撤回し、少なくとも1990年比15%以上の国内削減目標を掲げ、国際交渉でもリーダーシップを取るべきだ」(WWFジャパン)

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2013年10月30日(水)19:05

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