CSR部門ではなく、営業部門が企画・推進
この「ライフプランニング授業」を企画・推進しているのが、CSR部門ではなく、ライフプランナーの営業部門であるということがユニークな所だと思います。
生命保険業そのものが、相互扶助という社会貢献性の強い事業ですが、営業部門としては、その本業を補完、強化することを前提に「授業」の取り組みを考えることが大切だと感じています。CSV(共通価値の創造)が求められているということでもあると理解しています。
当社では、お客さまの人生にライフプランナーが寄り添う価値を「ライフプランナーバリュー」と呼んでいます。公共の教育活動に多くのライフプランナーが携わっていくこと自体が、当社のファンを増やし、「ライフプランナーバリュー」というブランドを高めることになるでしょう。これについては、すでに一定の効果が出ていると思います。また「授業」での講師経験がそのライフプランナーの能力や人間力を一層磨き、自己成長に繋がっているということも多くの講師経験者から聞かれる感想です。
「授業」の実施には、準備も含め多くの時間を要するので、地域社会、学校(先生、生徒など)、当社( ライフプランナーなど)にとって、それぞれWIN-WIN の関係を維持、発展させることがサステナブルな活動とする上で、最も大切だと思っています。
残念ながら、現場が負担を感じるケースも見受けられます。今後は、負担感の軽減を図りつつ、現場が具体的なWINをイメージできるよう、戦略的に「授業」に取り組める態勢を構築したいと考えています。
「あの授業がきっかけで、自分の人生への考え方が変わった」と多くのおとなが子ども時代を振り返って言ってくれている、それが私をワクワクさせる未来ビジョンなのです。
【はまざき・ゆういち】 大学卒業後、10年広告業界を経験したのち、ソニー生命のライフプランナー。本社異動後、営業教育部門などを経て、現職。教育活動を通じての企業価値向上を目指す。プライベートでは、地域の小学校で、読み聞かせボランティアを行っている。
この記事は株式会社オルタナが発行する「CSRmonthly」から転載しました。
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