ラスベガスCES2015 で進化とは何かを考えました。[三浦 光仁]

三浦 光仁
有限会社エムズシステム 代表
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日の丸を背負うつもりは少しもありませんが、最近、日本を離れるたびに、日本が持っている、日本人が持っている、日本の製品が持っている繊細さや、洗練度、思いやりのようなものに意識が行きます。

独自の技術と美の結晶のようなスピーカーを世界により良く知ってもらおうと思います。

NHKの特別番組「NEXT WORLD」を観ているとデジタル化がさらに進み、人口知能が未来予測をかなりの確率で的中させる精度にまで到達するので人はウェアラブルなコンピュータ端末を手放せなくなるようです。

すでに現代もウェアラブルではないにしても携帯電話がいつの間にか携帯PCにまで進化して、そこからの情報で今日の行動を決定することが当たり前になってきていますし、片時も手放すことのできないマスト・アイテムになっています。その方向性を裏付けるような発表がここラスベガスのCESの会場でも相次いでいます。

エレクトロニクス・ショーですからある意味やむを得ないのかもしれませんが、「進化」の方向があまりにも画一的な気がします。「便利さ」を追求するのが技術の進歩や、革新でしょうか。ヒトの役に立つもの、という定義からすれば、もちろん「便利さ」は重要ですが、便利なものが全てヒトにとって良いかどうかは疑問です。私たち人間がより良く生きるための便利さであればよいですが。

ウェアラブルなコンピュータシステムや、今年のCESの目玉商品になっている様々なセンサーシステムは、ヒトが本来持っている鋭敏な感覚や予測システムを鈍化させてしまうのではないかと危惧してしまいます。

アシモフのロボット三原則を持ち出すまでもなく、人工知能は安全、服従、自己防衛を備えていなければならないと、人口知能への依存によって、ヒトの感覚や判断力が脆弱になってしまうのであれば、本末転倒と言うことになりかねません。

エレクトロニクスはどこに向かって進化しているのか?技術の進歩とは何のためにあるのか? 真剣に問い直すべき時が来ているような気がします。

心地良い、オーガニックな音を提案しているエムズシステムがこの流れに一石を投じる役割を果たせればと思います。

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三浦 光仁
有限会社エムズシステム 代表
1980年伊勢丹入社。1987年より6年間、パリ駐在所勤務。ヨーロッパ30か国担当。1999年退社。2000年エムズシステム設立。2004年初号機スピーカーMS1001を発売。以来、世界最驚(最響)の音響メーカーを目指す。日本各地で「演奏家のいない演奏会」を開催。空間そのものが居心地良く、リラックスできる環境に変化させる、音によるライフスタイル革命を実践中。

2015年1月21日(水)14:16

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