イノベーション4.0 への種【世界を変えるCSV戦略】

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水上 武彦(株式会社クレアン)

イノベーションは、第4期に入ったと言われます。第1期は、発明家が単独で発明する時代で、人類史のほとんどがこれに入ります。エジソンに代表される発明家がイノベーションを生み出してきました。

第2期は、企業内研究所の時代です。100年くらい前から、技術開発が複雑化しコストがかさむようになると、個人では手に負えなくなり、企業主導の取り組みが進められました。化学、機械など多様な業界で企業内研究所発のイノベーションが生まれました。

しかし、その後、大企業では、組織の階層化と官僚化が進み、主流を外れた研究に取り組みにくくなり、イノベーションが生み出されにくくなりました。そうした中、イノベーターは会社を去り、新しい会社を設立するようになりました。こうしたイノベーターたちに資金を提供するベンチャー・キャピタルが登場しました。

第3期は、こうしたベンチャー起業家とベンチャー・キャピタリストによるイノベーションの時代です。ソフトウェアの開発などは、小規模な組織でも取り組みやすいということもあり、最近のIT 分野の多くのイノベーションは、ここから生まれました。

そして今、イノベーションは第4期を迎えつつあるといわれます。先進的な大企業は、ベンチャー企業に倣って、オープン・イノベーションと階層を減らしたフラットなマネジメントを採用するようになり、従来の課題を解決しつつあります。加えて、現在のイノベーションのフロンティアは、環境、医療、農業、都市インフラなどの社会問題領域にあります。

社会問題領域でイノベーションを実現するには、政府、関連業界などとの協業が必要になり、大企業がすでに持っている能力、経験、人間関係、専門知識、リソースが生きてきます。イノベーションの第4 期は、オープンでフラットな大企業が社会問題を解決するイノベーションを生み出す時代と言えるのです。

■鍵を握るソーシャル・イントラプレナー

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2015年3月20日(金)16:32

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