人権がトレンドとなる時、映画祭をきっかけに

2017年度の年頭挨拶のキーワードから

さて、年度が変わって4月になると、私が関わっているふたつの市の人権に関わる委員会で、その部署の責任者は、LGBTについて強調する年度始めの挨拶をされました。また、昨年の秋あたりから企業のダイバーシティ施策が採られてることが公表され始めました。

ダイバーシティ施策と言えば、「女性」に光があたりがちでした。女性に活躍する場をと行政や民間企業でも女性雇用の機会拡大を狙った対応をしてきました。男女共同参画社会を築く施策を講じてきたのです。

それも、まだまだ不十分という状態の上に、2020東京五輪・パラリンピックの基本コンセプトに「多様性と調和」が掲げられる中、幅広いニーズに対応する意識をもたねばならないという企業が増えているのです。

例えば、日本IBMでは同性パートナーの登録制度を設け、結婚祝い金などの慶弔見舞、育児・介護休暇、転勤時の別居手当など同性婚カップルにも福利厚生を適用しています。パナソニック、野村証券、ソニー、NTT、ソフトバンクなども同様の支援を導入したようです。

教育現場からLGBTを考えていかねばならないとして、教員養成大学の愛知教育大学では学生たちを中心に「BALLoon」という支援団体を組織し、セクシャルマイノリティーを一人でも多くの人が「知る」ことを目的として、学内の勉強会や講演会などのイベント計画・運営を中心に活動しています。

NLGR+(Nagoya Lesbian & Gay Revolution Plusの略で、名古屋で開催されるセクシャルマイノリティのお祭り。2017年は5月27、28両日開催された。)や虹色どまんなかパレード(2012年から毎年秋に名古屋で開催されているLGBTパレードのこと。栄地区一帯で当事者と理解者によるパレードを行い、LGBTの存在を社会にアピールし、理解をよびかける。2017年は9月16日に開催予定。)など、愛知県内のイベントに参加することもあるようです。

世界的イベントはエシカルにつながる

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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キーワード: #LGBT

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