被災地児童と五輪金メダリストら、マット運動に汗

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平成30年度スポーツ少年団・コナミグループ交流 スポーツフェスティバル -「元気をみんなに」東北復興支援―が、陸前高田市の夢アリーナたかたで12月16日に開かれた。普段は野球やサッカー、テニスなどのスポーツに汗を流している市内の小学生が体操と綱引きでコナミスポーツ体操競技部所属の体操選手と交流。金メダリストらの一流の技に歓声を上げていた。(釜石リージョナルコーディネーター(釜援隊)=手塚さや香)

陸前高田市では東日本大震災前からさまざまな競技のスポーツ少年団同士の交流を促進するために綱引きの大会を年1回実施しており今回で28回目。一方、コナミグループは震災以降、同市での「こどもダンス教室」や宮城県気仙沼市での「シニア向け運動教室」など、被災し身体を動かす機会が減っている子どもたちや高齢者向けの支援活動を行ってきた。

今回はコナミグループからの申し出で、メダリストの山室光史、田中佑典、加藤凌平の3選手が所属するコナミスポーツ体操競技部の選手たちがマット運動の指導をすることになり、選手や関係者は前日に市内の震災遺構などを訪れ震災の爪痕と復興の様子を見学。当日は綱引きのエキシビジョンマッチに登場し、マット運動の指導、模範演技のほか、子どもたちからの質問に答えるトークセッションも行った。

恒例の綱引きはスポ少14チームによるトーナメント戦を勝ち抜いた「高田東Jr野球スポーツ少年団A」がエキシビジョンマッチでコナミスポーツ体操競技部と対戦。コナミスポーツ体操競技部の選手たちと小学生との戦いには応援に駆けつけた家族や同級生たちからさかんに声援が飛んでいた。

コナミスポーツ体操競技部選手と小学生が綱引き対決

マット運動では前転や倒立などの基本を練習。最初はマットの上でのうさぎ跳びのような動きから足を上げる高さを徐々に高くすることで、少しずつ倒立に近づけていく練習では、選手たちが児童1人1人に「目線は手と手の間に」とか「もっと力を入れて」などと丁寧にアドバイスをしていた。うまくできた児童は選手たちとハイタッチしたり、鍛え抜かれた上腕二頭筋を触らせてもらったりして、世界的なアスリートたちとふれあった。

たくさんの子どもたちから手が挙がったトークセッションは「普段はどんな練習をしていますか」「体操を始めたきっかけは何ですか」など多様な質問が出て、選手たちはどの質問にも丁寧にわかりやすく答えていた。

2016年リオデジャネイロ五輪金メダリストの3人が取材に応じ、山室選手は「初めて被災地域を訪れましたが、今日のように僕たちにもできることがあるんだと感じた。今日をきっかけに体操に興味を持ってもらえるとうれしい」、田中選手は「復興が着実に一歩一歩進んでいることが分かり人間の力強さを実感した。今後も被災した子どもたちと一緒にスポーツを楽しむ機会がつくれれば」、加藤選手は「子どもたちの笑顔を見てあらためてスポーツっていいなと思った。これからもスポーツを通じて復興の力になりたい」と力強く話した。

綱引き優勝チームの黄川田釉壬(きかわだ ゆうじん)くんは「選手にハイタッチをしてもらえた。選手の見本を見て自分たちも真似してやってみるのが面白かった」と笑顔で語った。陸前高田市教委生涯学習課の谷地祐太郎さんは「スポーツ少年団の子どもたちが日本を代表するアスリートと交流できる貴重な機会になり、スポーツイベントを盛り上げるコナミグループのイベント運営手法からも学ぶことが多かった。今日の経験を活かしながらスポーツやパラスポーツ(障がい者スポーツ)を振興していきたい」と振り返った。

マット運動を楽しむ子どもたち

一般社団法人 RCF
2011年4月、震災復興のための調査を行う団体として発足。現在は復興事業の立案・関係者間の調整を担う「復興コーディネーター」集団として活動。代表理事は藤沢烈。活動例として、2015年度はいわて未来づくり機構を母体とする「いわて三陸 復興のかけ橋プロジェクト」を岩手県より受託し、岩手県内各地と県外企業・団体の復興支援マッチングを推進している。

2019年1月22日(火)10:04

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