積水ハウス、社内でPETボトル使用量を7割削減

積水ハウスは、社内におけるPETボトル使用量(2020年3月期)を前年比7割(約37万本)削減したと発表した。海洋プラスチックごみが世界的な問題になる中で、同社は2018年からPETボトル削減に取り組んでいる。(野口知世)

「プラスチック・スマート」のロゴが入った積水ハウスの社内エコボトル

2018年に国内で消費されたPETボトル飲料は244億本(PETボトルリサイクル協議会調べ)に上り、海洋プラスチックごみの原因の一つとされる。同社は、プラごみ問題の対応策として下記の3つのエコアクションを決めた。

1)社内会議ではマイボトルや環境配慮型紙コップを使用する
2)自社オフィスの自動販売機からペット飲料を減らす
3)同社オリジナル「プラスチック・スマート」ロゴ入りボトルを導入、エコバッグの利用も推奨する

積水ハウスのPETボトル削減運動は、環境省が提唱する「プラスチック・スマート」キャンペーンにも賛同した形だ。同社は環境大臣が環境先進企業として認定する「エコ・ファースト企業」でもある。早くから工場での廃棄物リサイクル100%「ゼロエミッション」化に取り組み、2002年に達成した。

同社は業界で唯一、新築施工現場、アフターメンテナンス、リフォーム施工現場の4部門でゼロエミッションを達成している。

現在は、新築住宅の施工現場からの廃プラスチック約1万9千トンを全量回収し、全国21か所の「資源循環センター」で地域のリサイクル分類基準に沿って最大60種類以上に分類し、100%リサイクルしている。

◆オルタナ61号特集「循環経済(サーキュラーエコノミー)はR(リサイクル)よりもR(リデュース)」の一部をこちらからお読み頂けます

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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