保険証・予約不要の「ワンコイン健診」

海外展開も視野に

血液検査機器。保健師の資格を持ったスタッフが使い方を教えてくれる

ワンコイン健診は、血糖値なら10秒、総コレステロールや中性脂肪なら3分で結果が出る。採血は医療行為にあたるが、血液検査機器を使った「自己採血」にすることで課題をクリアした。2008年11月のサービス開始以来、14万人が受診。受診者の3割が異常値を示しているという。

ワンコイン健診は、中野店のほか2店舗あるが、健診弱者の生活導線に入るため、スーパーやジム、パチンコなどでの出張健診をメインにしている。

これまでに出張健診を2千回以上実施。さらに受診者を増やすため、企業や自治体に場所の提供を呼びかけている。

ワンコイン健診は、既存の医療機関と競合すると思われがちだが、健診未受診者の掘り起こしにつながる。この革新的なサービスは早くから多くの共感を集めたが、一方で、行政指導が増え、突然出店許可が取り下げられたり、資材の流通がストップしたりするなど困難も多々あった。

川添社長は「アショカフェローに選出されたことで、大きな信頼と支援を得られた。ようやく拡大フェーズに入ってきた」と話す。今後はブランディングに力を入れていきたいという。

ケアプロのミッションは、「革新的なヘルスケアサービスをプロデュースし、健康的な社会をつくること」。2012年5月には、新事業として「24時間訪問看護サービス」を東京都中野区と足立区で開始。2014年1月には、JICAの支援を受け、インド・ニューデリーでワンコイン健診を始める予定だ。

川添社長は、「健康な人はいつまでも健康に。万が一、病気になっても安心して治療を受けられる社会をつくりたい」と力を込めた。

*雑誌オルタナ33号(2013年6月29日発売)「世界のソーシャルビジネス」から転載

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2020年9月14日(月)11:00

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