BOP層向け学習塾月390円で学力向上

■世界のソーシャルビジネス アジア・大洋州編 スリランカ

コロンボでSurala Jukuに通う生徒。パソコンを使って算数を学ぶ

オンライン学習教材を提供するすららネット(東京・千代田)は「世界の教育格差の根絶」を目指し、スリランカでBOP層の子どもたちを対象にした学習塾を展開している。2015年5月以来、6校を開校し、生徒数は400人を超えた。月謝が約390円という低価格で、教師の質に左右されないオンライン学習システムは、スリランカでも学力向上の成果を上げている。(オルタナ副編集長・吉田 広子)

「子どもが家に帰ると、塾のことを嬉しそうに話す。本当に楽しく学んでいるようだ」

スリランカ・コロンボ市の塾に通う生徒の保護者は、こう感想を寄せた。スリランカをはじめ途上国では、学校の建設が進み就学率が上がる一方、教師の育成が追い付かず、教育の質が問題になっている。

そこで、期待されているのが、すららネットのオンライン学習システムだ。同社は2008年の創業以来、「ゲーミフィケーション」(ゲームの要素を取り入れること)を応用したオンライン学習教材「すらら」を国内の小・中学生、高校生向けに提供してきた。

ゲーム感覚で楽しく学べるだけでなく、個人の理解度に合わせた反復演習が可能で、特に低学力生徒の学力向上で成果を上げてきた。国内の受講者数は3万人以上に上る。

すららネットの湯野川孝彦社長は「日本でも途上国でも、できない子は置いてけぼりになってしまいがちだ。一度、授業についていけなくなると、追い付くのが難しい。途上国の発展にとって、教育は最も重要な課題の1つ。『すらら』で、世界の教育格差をなくしていきたい」と意気込む。

先生役の「忍者」が問いかけ

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2020年9月16日(水)11:00

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