最優秀賞は東大2年:SDGs学生小論文アワード

未来像のカギはSDGsに

表彰式は初となるオンライン開催

論文の選考は、独自性、客観性、社会性、探求性の4基準で厳正な審査が行われた。審査委員長を務めた高村ゆかり・東京大学未来ビジョン研究センター教授は応募論文について、「SDGsを企業がどうビジネスに取り込むのか、真正面から論じていることが共通点」と講評した。

高村教授は講演のなかで、気候危機やコロナウイルス後の社会に企業がどう対応していくのか、国際的な動きを解説。その上で「長期的な視点から『ありたい未来像』を描き、経営戦略を立てるべき。その手掛かりがSDGsにある」と強調した。

表彰式では第2回アワード受賞者である森翔人さんと鎌田安里紗さんが、グローバルなサプライチェーンの課題に取り組むNGOや持続可能なアパレル業界に向けて活躍する現在の活動を紹介。受賞者の今後の取り組みにエールを贈った。

受賞論文は「SDGs学生小論文アワードBy住友理工」のウェブサイトで紹介している。

第6回 SDGs学生小論文アワード by 住友理工 表彰者一覧(敬称略)
最優秀賞
「『ローカルな結束力』をいかした企業集積モデル」
中島 優成(東京大学教養学部2年)
最優秀次席
「サーキュラー型経営思考」
久保田 陸(慶応義塾大学商学部4年)
優秀賞
「『消費者かんばん方式』が導く持続的成⾧への挑戦」
船橋 玲志、高橋 奏、黒澤 明広(法政大学人間環境学部3年)
「『農』のある企業」
岸本 華果(東京大学大学院農学生命科学研究科修士1年)
「企業が持続的に成⾧するために~貧困の負の連鎖を断ち切り雇用の創出も~」
寺田 紫衣真(奈良県立大学地域創造学部4回生)
審査員特別賞
「三位一体型まちづくりモデルの未来創造性」
木下 立也(北海道大学経済学部2年)
「利益の質を高めるハイブリッド・ガバナンス~新しき酒(SDGs)は新しき革袋(経営構造)に盛れ~」
中山 結子(法政大学人間環境学部3年)
「若手人材採用・育成で企業経営の持続性を実現する近未来人事戦略」
森下 瑠里花(お茶の水女子大学文教育学部3年)、森 祐太 (東京大学農学部3年)
「かけがえのない質の創出(Creating Unique Value)」
矢延 崚 (慶応義塾大学環境情報学部1年)、古瀬 達也(京都大学文学部2年)

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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