「子どもたちに仕事の夢を!」――NPOキーパーソン21朝山あつこ代表

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「ひとりでも多くのこどもたちに感動を与えよう」を合言葉に質の高いプログラム実施を目指す

「なぜ働くのか」。この問いを誰もが抱く。だが子どものときに、大人が一緒になって真剣に考えてくれた経験を持つ人は少ないだろう。

こんな目的の教育プログラムを提供するNPOが、キーパーソン21(神奈川県川崎市)だ。「心の底から人を動かす『わくわくエンジン』を見つけることを手伝います」と、創立者で代表理事の朝山あつこさんはこのNPOの目的を話す。

「夢発見プログラム」と名付けられた授業を、研修を受けた講師が小中高の子どもたちに行う。大人が子どもに寄り添い、考えることを大切にしている。2000年の設立以来、2万人以上の子どもが受講した。

「おもしろい仕事人がやってくる!」と、魅力的な大人が体験を語る。子どもが自分の興味のあることを探して、それに当てはまる仕事を探す「すきなものビンゴ&お仕事マップ」もある。内容は工夫されている。

「好きなことに夢中になる経験を大切にしたい」(朝山代表)

「私にも何かできるかも」「将来を考えることは楽しい」「大人ってかっこいい」。受講した子どもはこんな感想を抱くそうだ。自信の失った生徒が多かった高校で、プログラムによって学生たちに自分の好きなこと、できることを気づかせた。すると、その生徒たちが、就職、受験などの取り組みに積極的になった例もある。

朝山さんは専業主婦で事業の経験はなかった。大学卒業後にすぐ結婚して3人の息子を一生懸命育ててきた。それなのに起業をしたのは、「『高校に行きたくない』という長男の言葉がきっかけでした」という。

現在26歳の長男が中学2年生のとき、通っていた公立中学校が「学校崩壊」になった。生徒が無気力、授業に出ない、暴れるなどの学校の情景を見て、学び続ける意欲を長男はなくしてしまった。結局進学したが、その後に朝山さんは学ぶ意味を考え続け、子どもが自ら探せる場を作ることを考えた。

「無気力」「夢がない」−。こんな懸念が今の子どもに向けられる。「それは大人に責任の一端があります。そして変えられます。自分の可能性が開く喜びを、誰もが体験できるはずです」(朝山さん)。

多くの支える人とともに、プログラムを全国に広げて、日本中の子どもを元気にする夢を抱いている。(オルタナ編集部=石井孝明)

2011年11月2日(水)8:21

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