FAOレポート2024年版:飢餓・気候・水の危機が顕著に

オルタナ78号「農業トピックス」51

国連食糧農業機関(FAO)は11月、2024年版の統計年鑑を公表した。世界の食糧生産が増加し続ける一方で、23年は7億5700万人が飢餓状態にあると報告した。飢餓人口は19年から1億5000万人以上増加し、特にアフリカとアジア地域が深刻だ。

農業食糧分野全体からの温室効果ガス(GHG)排出量は00年から22年の間に10%増えた。特に農業からの排出量は15%の増加で、その約半分を家畜由来が占める。

農薬の使用量は00年から22年の間に70%増え、使用量の半分を南北アメリカが占める。中東や北アフリカでは水不足が懸念事項となっており、農業生産に悪影響が出ている。

中でもクウェートやアラブ首長国連邦などでは毎年、再生可能な淡水資源の最大約40倍が汲み上げられていることを明らかにした。

レポート(英語)全文はFAOサイトからダウンロードできる。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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キーワード: #SDGs

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