「自然と共に人間らしく働ける場を」――人口150人の口永良部島で移住者募集プログラム開始

口永良部島はひょうたん型で、全域が霧島屋久国立公園となっている。温泉が豊富で、魚釣りのポイントも多い

鹿児島県・屋久島の北西に浮かぶ、人口150人ほどの緑豊かな小さな島「口永良部(くちえらぶ)島」。高齢化率は約40%、小中学生は16人と過疎化が進んでいる。離島での産業創出に取り組む「へきんこの会」(口永良部島)は、島での生き方について考える「口永良部島ワークショップ」を11月13日から都内で開催する。

「自然と共に人間らしく生きるとはどういうことか。単なる理想や夢で終わらせたくない」

へきんこの会・山地竜馬代表理事(32)は力強く思いを語る。山地代表理事は、自営業のエネルギーコンサルタントを辞め、2007年秋に奈良県から口永良部島に移住した。鹿児島市で行われた友人の結婚式の後、屋久島での旅の途中で口永良部島に立ち寄ったのがきっかけだった。漁師や農家、大工など島でまっすぐに生きる人たちに魅せられた。

2010年にはへきんこの会を立ち上げ、鹿児島の孤立小型離島を中心とする新しい産業創出に取り組んできた。2011年11月13日からは月に1回、「口永良部島ワークショップ」を開催する。島での生き方について深く考えてもらい、共に汗をかき仕事を創造できる人を島に呼び込みたい考えだ。

へきんこの会・山地代表理事(右)は、国土交通省や鹿児島県の仕事を受けながら、黒毛和牛6頭を自然放牧している

講師はエンパブリック(東京・文京)の広石拓司社長が務める。全3回のテーマは、「口永良部島を知る+島で生きるための基本的心構えを学ぶ」(11月13日)、「口永良部島での現地体験を共有する+島で生きるためのプランをつくる」(12月12日)、「島で生きるためのプランを磨く+自らの物語として伝える」(1月22日)だ。

参加費は全3回で5000円、会場はETIC.ソーシャルベンチャーハビタット(東京・渋谷)で行われる。このほか、鹿児島市や屋久島などでも講座が開講される予定だ。希望者は、口永良部島でのワークキャンプにも参加できる。

応募条件は、1.全3回のプログラムに参加可能なこと、2.いつか島に移住して、自ら仕事を創り出し、心豊かに暮らすことを求める若者、3.口永良部島に関心のある人。

魚は海から穫り、入浴は毎日温泉。自分の仕事は自分でつくる厳しさもある。山地代表理事は、「島の暮らしの現実を知りたい。力いっぱい生きてみたい。そうした思いを持つ人には、ぜひワークショップに足を運んでほしい」と呼びかける。(オルタナ編集部=吉田広子)

「口永良部島ワークショップ」の申込はこちらから

「人口150人の口永良部島を興す」へきんこの会についてはこちらから

 

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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