東京ガス、二世帯住宅向け「エネルギーシェアシステム」を共同開発――CO2排出量差し引きゼロを実現

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「エネルギーシェアシステム」を採用した住宅「へーベルハウス&NiCO」

東京ガス、大阪ガス、旭化成ホームズは、家庭用燃料電池「エネファーム」と太陽光発電でつくった電気と熱を二世帯住宅間でシェアできるシステムを共同開発した。戸建の二世帯住宅の世帯間でエネファームの電気と熱を融通するのは業界初で、光熱費ゼロ、CO2排出量差し引きゼロを実現できる。同システムは、旭化成ホームズの新商品「へーベルハウス &NiCO(アンド ニコ)」で採用されている。

東日本大震災以降、「家族の絆が大切」といった意識が高まり、二世帯住宅に注目が集まっているという。さらに、省エネルギーや分散型エネルギーシステムに対する社会要請も高まっている。

こうした状況を受け、1975年に初めて二世帯住宅を商品化した旭化成ホームズと、エネファームによる創エネルギーを提唱する東京ガス、大阪ガスは、独自の技術を生かし、二世帯住宅向けの「エネルギーシェアシステム」を共同開発した。

4月末に販売を開始したアンドニコでは、太陽光発電、エネファーム、高効率給湯器「エコジョーズ」などを組み合わせることで、光熱費ゼロ、年間のCO2排出量差し引きゼロの実現を可能にした。

エネファームは、ガスから取り出した「水素」と空気中の「酸素」を化学反応させて発電する。使う場所で発電し、発電時に発生する熱を給湯や暖房に使用することができるため、エネルギー利用効率が高い。

「エネルギーシェアシステム」の仕組み

旭化成ホームズの試算によると、2つの世帯で、エネファームとエコジョーズ、太陽光発電(約7.5kW)による創エネの熱と電気をシェアすることで、別々の家に暮らしている場合に比べ2~3割の削減効果が得られるという。各世帯の電気と給湯の需要を合わせた2世帯でのエネルギー需要に対して1台のエネファームが運転するので、つくった電気と熱をより効率的に2世帯へ供給できる。

販売価格は、太陽光発電8.1キロワットのシステム搭載タイプで5020万円。旭化成ホームズは、初年度150棟の販売を目指している。(オルタナ編集部=吉田広子)

 

2012年5月8日(火)11:34

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