欧州議会、炭素除去の認証枠組み導入へ ウォッシュ対策強化

記事のポイント


  1. 欧州議会は炭素除去を認証する枠組みに関する見解を採択した
  2. 排出総量の削減が最優先であり、炭素除去はそれを補完するものだ
  3. 炭素除去の定量化、モニタリング、検証でグリーンウォッシュに対抗する

欧州議会は11月21日、炭素除去に関する新たな認証枠組みの導入に向けた見解を採択した。2050年までの気候中立の達成には、排出総量の削減が最優先で、炭素除去はそれを補完する位置づけだ。炭素除去を定量化、モニタリング、検証する認証枠組みを通じて、グリーンウォッシュを牽制し、同時に有用性の高い炭素除去を推進していくねらいだ。(オルタナ編集部・北村佳代子)

欧州議会は「炭素除去」の新たな認証枠組みの導入に動く

欧州議会は、賛成448票、反対65票、棄権114票で新たな炭素除去の認証枠組みに関する見解を採択した。今後、EU加盟国との交渉を進めていく。

欧州は、2050年までの気候中立を目指す「欧州グリーン・ディール」の下、二酸化炭素(CO2)の排出総量の削減に取り組む。しかし、農業や航空など、一部の産業部門ではCO2の排出は避けられないため、排出削減と並行して、炭素除去でバランスをとる必要があるとする。

「気候変動はすでに深刻な状況にあり、排出総量の削減だけに依存はできない。炭素除去の認証枠組みを設けることで、グリーンウォッシング、明確性の欠如、不信を払しょくする。認証は、炭素除去プロジェクトに民間投資を呼び込むのにも役立つ」と、欧州議会でラポーター(報告議員)を務めたリーディア・ペレイラ氏(ポルトガル欧州人民党)は述べた。

炭素除去プロジェクトの必要資金には、カーボンクレジットや政府の補助金などのさまざまな調達源が考えられる。プロジェクトの質やその影響を検証し、定量化するシステムが必要との声があった。

■「炭素除去」にはさまざまな方法がある
■「レジストリ」の設置・管理の必要性を強調
■NPOは、炭素除去の「利用」に関してさらなる議論を求める

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北村(宮子)佳代子

北村(宮子)佳代子

アヴニール・ワークス株式会社代表取締役。伊藤忠商事、IIJ、ソニー、ソニーフィナンシャルで、主としてIR・広報を経験後、独立。上場企業のアニュアルレポートや統合報告書などで数多くのトップインタビューを執筆。英国CMI認定サステナビリティ(CSR)プラクティショナー。2023年からオルタナ編集部。

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キーワード: #脱炭素

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