日本の野生トキの復活に多大な貢献をした「洋洋」

私たちに身近な生物多様性(39)

記事のポイント


  1. 国内初の人工繁殖に成功したトキ「洋洋」は、日本でのトキの絶滅を救った
  2. 日本のトキの生息数は野生下・繫殖センターを合わせて700羽程度に回復した
  3. 遺伝的多様性がなく、種の安定的存続に懸念が残る

国内初の人工繁殖に成功したトキの雌「洋洋」は、日本におけるトキの絶滅を救った。日本のトキの生息数は野生下・繫殖センターを合わせて700羽程度に回復した。遺伝的多様性がなく、種の安定的存続に懸念が残る。(生き物コラムニスト・坂本 優)

日本に生息するトキは、野生下・繫殖センターを合わせて700羽程度にまで回復した
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坂本 優(生きものコラムニスト/環境NGO代表)

1953年生。東京大学卒業後、味の素株式会社入社。法務・総務業務を中心に担当。カルピス株式会社(現アサヒ飲料株式会社)出向、転籍を経て、同社のアサヒグループ入り以降、同グループ各社で、法務・コンプライアンス業務等を担当。2018年12月65歳をもって退職。大学時代「動物の科学研究会」に参加。味の素在籍時、現「味の素バードサンクチュアリ」を開設する等、生きものを通した環境問題にも通じる。(2011年以降、バルディーズ研究会議長。趣味ラグビー シニアラグビーチーム「不惑倶楽部」の黄色パンツ (数え歳70代チーム)にて現役続行中)

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キーワード: #生物多様性

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