記事のポイント
- フランスの研究チームが地中海でマイクロファイバーを調査した
- マイクロファイバーが病原菌を含む細菌の「運び屋」になっている
- 日本では北海道大学などの研究グループが、魚類がプラスチック製品に含まれる添加剤を内臓に取り込み蓄積することを発表した
フランス・ソルボンヌ大学の研究者はこのほど、地中海に浮かぶマイクロファイバー(微細な繊維)から腸炎ビブリオを含む約200種類の細菌を確認したと科学誌に発表した。これらの細菌はマイクロファイバー上にコロニーを形成しているという。腸炎ビブリオは食中毒を引き起こす病原菌だ。マイクロファイバーは病原菌や汚染物質を他の生物に媒介し、生態系や人間の健康を脅かしている。(オルタナ編集委員・栗岡理子)