新幹線に乗る際も、自動発券機では障がい者割引ができない。そのため、これまで手話しか使えないろう者は、駅員に筆談を求めて紙を差し出したり、その手間のかかる時間で自分の後ろに並ぶ客たちをイライラさせてしまうことに悩んでいた。
今回の遠隔手話サービスの導入は、そうしたろう者と駅員の抱える問題を解決するかもしれない。
年々増加している日本への外国人旅行客にとっても、複雑な路線の乗換えの方法や駅から目的地へのアクセスを容易に知ることができる。そのため、エキナカの商店だけでなく、山手線内の消費行動にもつながり、経済効果が期待される。
シュアールの代表取締役・大木洵人さんは、今回の導入についてこう語る。
「今後、JR東日本ではサービス導入の駅を増やしていくことが検討されるそうです。弊社としては、みどりの窓口や改札にも導入してほしい」
全国のJRや航空会社などが同サービスを導入すれば、日本の観光立国も進み、経済活性化の促進も期待できる。(今一生)
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