記事のポイント
- NPOが困窮家庭の受験生を対象に一人あたり30万円分のクーポンを提供する
- このクーポンは、提携する学習塾や通信教育、習い事などに使える
- 2024年度の新中学3年生および新高校3年生約75人が対象だ
教育格差の解消に取り組む公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン(東京・墨田)はこのほど、経済困窮家庭の受験生を対象に、一人あたり30万円分のスタディクーポンを提供することを発表した。2024年度の新中学3年生および新高校3年生約75人が対象で申し込みを受け付けている。スタディクーポンは、提携する学習塾や通信教育、習い事などに使える。(オルタナ副編集長=吉田広子)
チャンス・フォー・チルドレンは2009年の事業開始以来、子どもの教育格差の解消に取り組んでいる。経済的な困難を抱える子どもたちに、塾や習い事、体験活動などで利用できるスタディクーポンを無償で提供する。
現在クーポンを継続利用している小学生・中学生・高校生約510人(総額約1億2490万円分)に加え、2024年度に向けて新中学3年生および新高校3年生を新規で支援する。
応募はチャンス・フォー・チルドレンのウェブサイトで、3月15日まで受け付けている。対象地域は、東北(岩手・宮城・福島)、関東(埼玉・千葉・東京・神奈川)、関西(京都・大阪・兵庫)の10都府県、クーポンの利用期間は24年5月1日から25年3月31日までだ。