記事のポイント
- スウェーデン北部の小さな村ハラッズには世界中から観光客が訪れる
- 目当ては、森の中にある「ツリーホテル」だ
- 個性的なデザインが目を引くが、環境への影響も最小限に抑える
スウェーデン北部にある人口600人ほどの小さな村ハラッズには、世界中から観光客が訪れる。目当ては、森の中にある「ツリーホテル」だ。鳥の巣やUFOを模した個性的なデザインが目を引くが、環境への影響も最小限に抑えた。(オルタナ副編集長・吉田 広子)
ツリーホテルは、リンドヴァル夫妻が考案した。妻のブリッタさんは、故郷のハラッズ村で長く閉鎖されていた高齢者施設を買い取り、ゲストハウスを開業。しかし、運営は厳しい状況だった。
あるとき、映画クルーがゲストハウスを訪れ、3人の男性が村にツリーハウスを建てるドキュメンタリーを撮影することになった。ツリーハウスとは、地面から生えている樹木を土台とする建物だ。実際に制作された映画「ザ・ツリー・ラバーズ」は、スウェーデン内外で高い評価を得た。
夫妻は、ここから着想を得て、2010年にデザイン性が高い高級ツリーハウスのホテルをオープンした。建設にあたっては、夫のケントさんが釣り旅行で出会った著名な建築家が協力した。現在、8つの宿泊施設があり、鳥の巣やUFOのような外観、外壁が鏡ばりになっている部屋など、どれも個性的だ。
各施設には、リビング、ベッドルーム、トイレがあるほか、敷地内にゲストハウス、サウナ、スパもある。
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