「学生」グループでは、「建築業界という職場で、女性が活躍する姿をイメージできない。また、女性社員が育児と仕事の時間配分がうまくできないのでは」と厳しい指摘が上がった。
この問題を解決する視点として、学生たちは「女性がバリバリ働いているイメージをCMで流してほしい」「ママさん営業チームをつくり、主婦の視点で営業できるような仕組みがほしい」などと会社側に提案した。
「公募市民」グループからは「女性が仕事を長く続けるための一つのポイントは職住接近。企業の制度も社員の働き方も柔軟性が大事だと思う」との意見が出た。
「たまたま良い上司がいれば女性が働きやすく、良い上司に恵まれなければ働きにくい、というのでは、女性社員全体にとっては良くない」という指摘もあった。
「従業員」グループでは「性別に関係なく、個性を活かせるような職場であれば社員の活躍の場も広がる。女性ならではの営業提案や気配りはすでに現場で評価されている。女性による住宅設計を求める顧客もいるなど、女性社員への期待はある」などの意見が出た。
「社員評価は(営業などの)数字がメインだが、人材育成に秀でた上司を評価してくれたら部下の仕事はやりやすくなる」との意見が社員から出た。