消滅したぶどう品種を再生、信念が生み出した人気ワイン

現当主のベルナール・プラジョル氏

フランス南西部のワイン産地ガイヤックの小さな醸造元「ドメーン・プラジョル」が、忘れられていた地場ぶどう品種のワイン作りを成功させ、同産地の新しい時代を切り開いている。(取材・文 パリ在住=菊地広子/hkikuchi(a)orange.fr)

フランスの代表的なワイン産地ボルドーの内陸東部に広がる「シュド・ウエスト」(南西部の意味)は、テロワール(その土地特有のぶどう作りの自然環境)のモザイクのようなバラエティーに富んだワイン(21種類のAOP、15種類のIGP)の生産地だ。

その一つである「ガイヤック」は、フランス最古(紀元前2世紀)のワイン産地と言われ、中世には仏王ヘンリー4世や英国王室の好みの高級ワインとして有名になり、ボルドー港からヨーロッパ諸国へ輸出されていた。

その後、さまざまな要因で衰退の道を辿り、マイナーな存在になっていたが、最近ガイヤックだけの地場ぶどう品種で作ったユニークなワインで有名になり、新しい時代を迎えている。

その仕掛け人は、5世代にわたってガイヤックでワイン作りを続ける老舗醸造元「ドメーン・プラジョル」だ。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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