オルタナ77号「CSR48presents CSRトピックス」37
酒類食品卸売業の国分グループ本社(東京・中央) が2月、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)を開示した。同グループは非上場だ。
上場企業では有価証券報告書などでの開示が進み、サプライチェーン上で温室効果ガス(GHG)排出量削減が求められている。
一方、現状では非上場企業に開示義務はない。しかし、国分グループは気候変動を自社の重大な課題と捉え、サプライチェーンの中間点にいる企業としてグループのシナリオ分析や目標設定を行った。
国分グループの三温度帯大型センターではGHGの一種であるフロンを使用しない自然冷媒を採用するなど、今後も排出量削減に向けての取り組みを強化していく予定だ。(CSR48・木戸恵美子)
「CSR48」とは
2012年に企業のCSR担当者を中心に「CSRに 関心のある女性」が集まって発足したコミュニティ。「CSRをもっと身近に」をミッションに勉強会やイベントを実施しており、近年は性別に関係なく参加を呼び掛けている。取り組みは 脱炭素や脱プラスチック、LGBTQ+、フェアトレードの勉強会、 洋服リサイクル&コットン収穫ツアーの企画など。メンバーの 所属は商社、メーカー、非営利団体、コンサルなどさまざま。早稲田大学でのゲスト講師登壇も毎年行っている。