エシカルの祭典「MoFF2024」でエシカル消費を体験しよう

記事のポイント


  1. IT企業Freewill は11月22~24日、エシカルの祭典「MoFF(モフ) 」を開く
  2. 日本全国から選りすぐりのアイテムを集めた「エシカルマルシェ」を展開する
  3. 専用の決済アプリを使って、「エシカル消費」を体験しよう

IT企業Freewill(フリーウィル、東京・港) は11月22~24日、都内でエシカルマルシェ「MoFF(モフ) 2024」を開く。日本全国から選りすぐりのアイテムを集めた「エシカルマルシェ」を展開する。エシカルをテーマにした、トークセッションやワークショップなども行う。(オルタナ副編集長=池田 真隆)

MoFF(モフ)は、フリーウィル社が2019年から開く一大イベントだ。エシカル市場の拡大を狙い、同社スタッフが全国を周って集めた様々なエシカルグッズを展示する。昨年は若者を中心に約1万2千人が来場者し、出展したエシカルブランドの合計の売上高は、300万円に及ぶ。

今年は、2020年に原宿駅前にできた複合施設「WITH HARAJUKU(ウィズハラジュク)」の地下1階から3階フロアを貸切って行う。3日間で3万人の来場をめざす。トークセッションやワークショップの詳細は公式サイトで順次公開予定だ。

原宿駅前のWITH HARAJUKU
当日は若者を中心に3万人の来場をめざす。写真は2023年のモフ

買い物を通じた社会貢献、決済アプリで

モフの特徴は、買い物を通じて、社会貢献につなげた点にある。来場者は、決済アプリ「サスPay」で決済を行う。サスPayとは、フリーウィル社が開発したサステナブルな決済サービスだ。

同アプリで決済すると、森林・海洋保全団体などへの寄付になる仕組みだ。「消費」を変えることで、外部不経済を取り込んだビジネスの再構築を図る。

英国発祥の「エシカル」という価値観は2011年ごろから日本で広まりだした。SDGsやESGの流れでエシカルの認知度もじわりと上がってきたが、いまだ日本の市場規模は小さい。

一年でフェアトレード品に費やすお金はわずか「100円」

認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパンは一人当たりの年間フェアトレード商品購入金額の平均を算出する。同団体によると、日本人の年間フェアトレード購入金額の平均はわずか104円(2020年)だ。最も高いスイスは1万1267円と日本の約108倍だ。

初日の11月22日には、一般社団法人日本エシカル推進協議会が主催する「エシカル・サミット」を同日に開く。エシカル・サミットでは、「地方×IT」をテーマに、トークセッションなどを行う。

同会の生駒芳子会長は、「地方発のエシカルの波をつないで、デジタルテクノロジーの力で広めていきたい。当日は全国からパイオニアを招き、創造的な意見交換の場にしたい」と意気込む。

エシカルマルシェ「MoFF 2024」の公式サイトはこちら

M.Ikeda

池田 真隆 (オルタナS編集長)

株式会社オルタナ取締役、オルタナS編集長 1989年東京都生まれ。立教大学文学部卒業。 環境省「中小企業の環境経営のあり方検討会」委員、農林水産省「2027年国際園芸博覧会政府出展検討会」委員、「エコアクション21」オブザイヤー審査員、社会福祉HERO’S TOKYO 最終審査員、Jリーグ「シャレン!」審査委員など。

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