オルタナ79号「CSR48presents CSRトピックス」39 「総監督のつぶやき」
皆さんに観ていただきたい動画があります。「リスト:彼らが手にしていたもの」です。この動画は、11月に開催された国連UNHCR協会による第19回難民映画祭のオープニングイベントで紹介されました。
ある日突然平穏な生活が奪われるその時、何を持って逃げるかをテーマにした、鈴木亮平やサヘル・ローズなど俳優10人による朗読劇です。人々の大切なものや暮らしが垣間見え「もし自分だったら」と考えさせられます。
【字幕付き】リスト:彼らが手にしていたもの(原題:What They Took With Them: a List)
年々増え続ける難民を支援する手段はいろいろありそうです。例えば、ファーストリテイリングは2006年から衣料品の寄付に取り組み、約80の国や地域で5463万点以上を寄贈しました。店舗でも難民を採用し、国内では24年4月時点で約60名が働いているそうです。
続いて上映されたドキュメンタリー映画「ザ・ウォーク〜少女アマル、8000キロの旅〜」は、難民を象徴するシンボルとして作られた3.6メートルある少女の操り人形、少女「アマル」が、安全な場所を探してヨーロッパを横断するというストーリーです。
途中で訪れた街の子供たちから歓迎される一方、難民を排斥したい大人たちからは激しい罵声を浴びせられる現実に直面します。
来日したタマラ・コテフスカ監督によると、自国が危険だと分かっていても、難民が戻らざるを得ないくらい安全な場所がなくなっているそうです。アマルは「希望」という意味です。2025年は絶望から希望への年になりますように。(CSR48・太田康子)