森林の生物多様性や人権への配慮を確認する目印となるFSC(森林管理協議会)認証。これまで輸入木材を原材料とした製品に比べ、国産木材を使用した製品では普及が遅れていたが、徐々に広まっている。大手ホームセンターのカインズが日本で初めて国産FSC認証針葉樹合板を採用したほか、デニーズやシャネルなどが山梨県産FSC認証材の紙ストローを導入した。
FSCジャパン(特定非営利活動法人日本森林管理協議会、東京・新宿)によると、FSC認証の紙製品や紙パッケージを使用した製品は増加しているものの、特に国産材を使用した木材製品では、消費者が簡単に入手できるFSC認証製品が限られていることが課題となっていた。
そうしたなか、カインズ朝霞店(埼玉県)では、中国地方の国産FSC認証ヒノキと杉を使用し、日新(鳥取県境港市)が製造した針葉樹合板の導入を開始した。同時に、輸入材を使用したFSC認証ラジアタパイン集成材の取り扱いも開始し、店頭ではFSC認証製品を緑色の棚に陳列し、消費者が一目で見つけられるように工夫しているという。
今後はほかの店舗でも展開するほか、PB(プライベートブランド)製品の紙パッケージにもFSC認証紙を採用する予定だ。
国産FSC認証ストローで脱プラ対策
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