このことは、自組織(地域) の課題の指摘はできても、強みや利点を端的に語れる人が少ないことにも象徴される。まさに、自組織(地域) のコンセプトが内部で共有できていない証拠だ。なお、実際には、内部者では自らの良さに気が付かないことも多く、ヨソモノ視点を取り入れながら抽出し、見つめ直すことが効果的なことも多い。

すなわち、エビデンスを前提に客観的に自分たちの強みや利点を見つめ直しながら、未来志向なキーワードを加味したものがコンセプトとなる。経営理念の現代語訳ともいえる。
 
こうした組織(地域) のコンセプトを再構築し、共有化していくことで、構成員の健全な自負心や自尊心を高め、一人ひとりが自ら自分事としてコンセプトを表現できるようになることで、顧客への付加価値を提供していく。
 
価値創造のためには、まず、自分たちのコンセプトの見直しが急務の課題ではないだろうか。どこにでもあるような方針ではなく、オリジナルかつ現代の文脈に合わせたコンセプトを再構築することで、コンテンツの価値を高め、企業価値向上につながるCSV戦略を実践することが期待される。

CSRmonthly 第16号( 2014年1月6日発行)

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