米著名アーティスト、ファッションの力で食糧問題に挑む

記事のポイント


  1. 米国でファッションの影響力を社会課題の解決に生かした事業が話題だ
  2. 有名ブランドとのコラボ商品を販売し、その収益を非営利活動に生かす
  3. 事業では、「誰もが健康的で新鮮な食べ物を手に入れられる社会」を目指す

米国・ニューヨーク州郊外に拠点を置くスカイハイファームユニバースは、アート、農業、ファッションという異なる分野を融合させた、ソーシャルビジネスに取り組む。アパレル事業で得た収益で食糧支援を行う。誰もが健康的で新鮮な食べ物を手に入れられる社会を目指す。(ニューヨーク在住・サステナビリティライター=古市裕子)

スカイハイファームユニバースはアパレル事業を通して「食の不均衡」の解決を目指す

スカイハイファームユニバースは事業活動で得た収益を使って、非営利活動に取り組む社会的企業だ。ニューヨークを拠点に活動する著名アーティストのダン・コーレン氏らが中心となって2012年に立ち上げた。

理念はシンプルにこう掲げる。「誰もが健康的で新鮮な食べ物を手に入れられる社会を目指す」。

事業活動としては、アパレル事業を展開する。有名ブランドとコラボレーションして限定Tシャツやジャケットなどを販売する。若い世代に人気なブランド「ドーバー ストリート マーケット」や「シュプリーム」とのコラボレーションは、「ソーシャルグッド」をファッショナブルに発信することで支持を集めた。

さらに、「コム・デ・ギャルソン」「バレンシアガ」「ナイキ」など有名ブランドとの協働も行ってきた。

事業活動の5割を非営利活動に

有料会員限定コンテンツ

こちらのコンテンツをご覧いただくには

有料会員登録が必要です。

furuichiyuko

古市 裕子

ニューヨーク在住。NY Marketing Business Action, Inc代表 (2015年起業)。1995年渡米。NY市立大学大学院国際政治学・国際関係論修士号卒業。ジェトロNY17年勤務の後、独立。日系企業の海外ビジネス進出支援。国連SDGs理念や欧米企業の動向にフォーカス。国連フォーラムNY幹事。NY邦人メディア紙SDGs連載コラムニスト。東京都特定非営利活動法人・在外ジャーナリスト協会(Global Press)所属。拙著【SDGsピボット戦略12事例集/欧米企業が進める連携型・サステナビリティ×次世代×企業価値】など。

執筆記事一覧

お気に入り登録するにはログインが必要です

ログインすると「マイページ」機能がご利用できます。気になった記事を「お気に入り」登録できます。