記事のポイント
- 米国でファッションの影響力を社会課題の解決に生かした事業が話題だ
- 有名ブランドとのコラボ商品を販売し、その収益を非営利活動に生かす
- 事業では、「誰もが健康的で新鮮な食べ物を手に入れられる社会」を目指す
米国・ニューヨーク州郊外に拠点を置くスカイハイファームユニバースは、アート、農業、ファッションという異なる分野を融合させた、ソーシャルビジネスに取り組む。アパレル事業で得た収益で食糧支援を行う。誰もが健康的で新鮮な食べ物を手に入れられる社会を目指す。(ニューヨーク在住・サステナビリティライター=古市裕子)

スカイハイファームユニバースは事業活動で得た収益を使って、非営利活動に取り組む社会的企業だ。ニューヨークを拠点に活動する著名アーティストのダン・コーレン氏らが中心となって2012年に立ち上げた。
理念はシンプルにこう掲げる。「誰もが健康的で新鮮な食べ物を手に入れられる社会を目指す」。
事業活動としては、アパレル事業を展開する。有名ブランドとコラボレーションして限定Tシャツやジャケットなどを販売する。若い世代に人気なブランド「ドーバー ストリート マーケット」や「シュプリーム」とのコラボレーションは、「ソーシャルグッド」をファッショナブルに発信することで支持を集めた。
さらに、「コム・デ・ギャルソン」「バレンシアガ」「ナイキ」など有名ブランドとの協働も行ってきた。
■事業活動の5割を非営利活動に