記事のポイント
- 従来のプラスチック素材に代わる紙製ガチャガチャカプセルがじわり広がる
- でんぷんとパルプを原料に世界初の新技術「パルプ射出成形」で製造する
- くら寿司 大阪・関西万博店などで展開、マイクロプラスチックの削減へ
グッズ販売などを手がけるケーツーステーション(大阪府岸和田市)は主流のポリプロピレンに代わる紙製のガチャガチャカプセル「eco(エコ)ポン」を製品化した。でんぷんとパルプを原料に、新技術「パルプ射出成形(PIM)」によって、プラスチックフリーであることが特徴だ。「くら寿司 大阪・関西万博」店や海外プロジェクトなどで展開され、マイクロプラスチックの削減へ貢献する。(エシカルライター=宮野かがり)

ケーツーステーションが開発した、世界初の紙製のカプセル「エコポン」は、でんぷん40%、パルプ60%を原料とする。
「くら寿司 大阪・関西万博」店のビッくらポン!や浅草限定の「お土産カプセルasakusa」、アルバニアにおける植林プロジェクトへの採用など国内外で導入が広がる。
ポリプロピレンはリサイクル性が高い反面、その劣化の早さから環境や人体への影響が懸念されている。
エコポンは世界平均の27倍と言われる日本近海のマイクロプラスチック問題に寄与することが期待される。
同社では、エコポンの製造に関して、ライフサイクル全体で環境負荷の低減を重視した。国内製造、有害物質不使用、生分解性、リサイクル・リユース率などを意識して、設計した。