記事のポイント
- ファミリーマートが累計118億枚のレジ袋を削減した
- CO2削減効果を「デカボスコア」として可視化している
- 7月からはCO2削減効果を可視化する対象商品を12品に拡大した
プラスチックごみによる海洋汚染などが問題となったことを受け、レジ袋が有料化されてから5年が経った。ファミリーマートはこのほど、累計118億枚のレジ袋を削減したと発表した。同社は、レジ袋の辞退や商品選びによるCO2削減効果を「デカボスコア」として可視化し、買い物を通じた環境アクションを促す。(辻陽一郎)

デカボとは、脱炭素を意味する「デカボナイゼーション」の略称で、Earth hacks(アースハックス、東京・渋谷)が指標化している。アースハックスのデカボスコアによると、レジ袋を辞退するアクションはCO2排出量の59%削減につながる。
レジ袋の有料化は、プラスチックに依存した生活を見直し、プラスチックごみの削減に向けた意識改革を促す取り組みとして、2020年7月に始まった。ファミリーマートは、5年間で118億枚のレジ袋を削減できたことについて、「来店客の日々の意思表示の積み重ねが、確かな環境インパクトを生んでいる」としている。
さらに同社は7月、CO2削減効果を可視化するデカボスコアの対象商品を12品に拡大した。店内でスコアを表示することで、商品の環境への貢献度を分かりやすく伝え、環境に配慮したアクションを促すことが期待されている。
■出発前に約1リットルの水の摂取などを推奨
■出発前に約1リットルの水の摂取などを推奨
6月には第1弾として、100%リサイクルペットボトルを使用した天然水にCO2排出量「30%オフ」のスコアを表示。今回新たに対象となった商品には、ストローレスリッドを採用したアイスコーヒー(4%off)や、プラスチック容器を紙容器に変更したスープ類(36%off)などが含まれる。
こうした環境貢献度を数値として可視化することが、レジ袋の辞退や環境配慮型商品の選択といったサステナブルなアクションに取り組む後押しとなっている。