■NPOの認知度向上にも
オークションコーズは、このアップルオークションに限らず、これまで「eBayオークションのエキスパート」として、多くのセレブリティーや財団のチャリティーオークションのプロモーションにかかわってきた。

生まれも育ちもロサンゼルスというオークションコーズの創業者ゲイズン氏のネットワークを最大限に生かし、ハリウッドでも大手のブッキングエージェンシーと組み、有名セレブたちの協力を得て、様々なNPOの認知度アップや資金集めに携わってきた。
5月には、米女性誌「エル・マガジン」の女性ミュージシャンサポートプログラムの一環として、「エル・ウーマン・イン・ミュージック」を手がけ、アラニス・モリセットをはじめ、有名女性ミュージシャンのサイン入りギターやヘッドフォンなどをオークションに出品した。その収益は全て、若手音楽家をサポートする「グラミーファンデーション」に寄付された。
数千万がクリック一つでやりとりされるネットオークション。失敗と成功は紙一重で、プロの手腕の見せ所でもある。国を超えて商品やサービスがやり取りできる分、繊細なコミュニケーションが求められる世界で、オークションコーズは秀でたサービスを提供する数少ない専門機関だといえよう。(寺町 幸枝)
※この記事は、オルタナ41号(2015年6月29日発売)のsocial business around the worldで連載したものを転載しました。オルタナ41号の詳細は⇒ http://www.alterna.co.jp/15290
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