自転車生活を気ままに楽しむ脱力系スポーツバイク

間違いだらけの自転車選び(43) 山本修二(自転車ジャーナリスト)

記事のポイント


  1. BMXを背景に持つ独創的なブランド
  2. 街を小気味よく走れる軽快なハンドリング
  3. 空気圧を落とすほどに本領を発揮する

肩の力を抜いてゆったり走るための工夫が凝らされた1台

今回の自転車 フェアデール/ウィークエンダー アーチャー 

フレームとフォークは、丈夫さと耐久性を重視したクロモリスチール製。径27.5×幅2.1インチ(XSとSサイズは、幅1.65インチ)のMTBタイヤを装着し、都市から未舗装路までフィールドを選ばず気ままに走れる。変速機は、マイクロシフター/アドベントの9段変速。フレームサイズは、XSからXLまで5サイズ(適応身長約150cm~)を展開。カラーは、マットコーラルレッドとマットブラックの2色。価格16万5000円(税込) 

モトクロスインターナショナル https://ride2rock.jp/brands/fairdale/ 

自転車に乗る素晴らしさをシンプルに訴求するブランド

ロゴやイラストは、創始者のタジ・ミヘリッチが自ら描いている

「自転車の本当の楽しさは、最新のテクノロジーやレースに勝つことではなく、ふたつの車輪でバランスを取って進むというシンプルな心地よさにある」 

フェアデールの創設者であるタジ・ミヘリッチは、そんな信念のもとに誰にでも親しみやすいカジュアルなスポーツバイクを世に送り出している。タジは、90年代を代表する伝説のBMXフリースタイルライダーで、そのスタイリッシュなライドから長年に亘りトップライダーの座に君臨した。しかし、頚椎のけがの影響で引退を余儀なくされた。

現役を退いたタジは、ある日、買い物をするために、前かごのついた古いバイクにまたがり移動してみた。すると、彼の全身にBMXでビッグエアーを決めたときと同様の旋律が走ったという。その興奮は、少年の頃に初めて自転車に乗れたときの感覚に近く、それが自転車に乗る楽しさの本質であることを悟った。その後、現役時代にスポンサーだった老舗BMXブランド「オデッセイ(テキサス州オースチン)」の一員となり、2010年にフェアデールを立ち上げた。 

フェアデールは、日常の足として、休日の息抜きとして、競わず、マニアックになりすぎず、気軽に乗れて、しかも楽しいスポーツバイクを世に送り出している。創設当初からラインナップされ、ブラッシュアップを重ねながらロングセラーを続けるウィークエンダーは、まさにフェアデールを象徴するモデルといえる。 

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山本 修二(自転車ジャーナリスト)

1963年東京生まれ。ライター。雑誌を中心に、競うことなく笑顔で楽しめる自転車ライフを提案している。最新著書『スポーツ自転車でいまこそ走ろう!』(技術評論社)。

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キーワード: #サステナビリティ

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