ウナギは中国・広東省の専用池でシラスウナギから育てたものを使用しているそうで、3枚盛りが1720円と相変わらずの薄利多売製品である。国際自然保護連合(IUCN)の評価で「懸念なし」から「準絶滅危惧種」に「格上げ」された東南アジアのバイカラー種の輸入が増加傾向にあることも変わらなかった。
しかも日本、中国、台湾、韓国の4者は来季のシラスウナギの池入れ量の上限について、「枠が大きすぎて意味がない」との批判があるにもかかわらず、今季と同じ量とすることを既に決めている。結局、何も変わらない。ウナギの危機は深まるばかりである。
※この記事は、オルタナ42号(2015年9月30日発売)の「人と魚の明日のために」で連載したものを転載しました。
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