日本からも取り組みの支援を
絶滅が心配されているトラやヒョウの生きる森は、日本の消費者にも深いつながりがあります。
極東ロシアで違法に、また森を壊すようなやり方で伐採された木材が、中国での加工などを経て、日本に木材製品として輸出され、売られている可能性があるためです。
こうした木材製品を、日本が多く輸入し、消費すれば、それだけロシアの森は痛手を受け、トラやヒョウも追いつめられることになります。
そこで、WWFでは森林の環境や先住民などを含めた地域社会に配慮して生産された木材を、第三者の立場から厳しく審査して認証する、FSC®(森林管理協議会)のマークがついた木材製品を、日本でも利用するように呼び掛けています。
日本でも近年増えつつある、このマークのついた木材や紙製品を選ぶことで、生活の中で、トラやヒョウのすみかを守る活動を支援することができるのです。
WWFでは、これからも日本とロシアの両事務局が協力して、現地でトラやヒョウの保護活動に取り組むとともに、日本の企業や消費者に対してFSC®認証材の調達・購買を働きかけていきます。