北陸飛騨、三ツ星街道の旅

■インバウンドの変容-外国人の視点で魅力を発見
インバウンド来日外国人の需要の動きは体験型消費へのシフトが著しい。白川郷も外国人でいっぱいで、彼らは合掌造りの構造は2階が養蚕の部屋であることや囲炉裏を囲む冬の生活を「体感」していた。

合掌造りの2階の内部構造、元は養蚕の部屋

この傾向が今後ますます加速していくと思う。ICTの進化、特にSNSによる情報の拡散も大きな要因だ。

■「クールジャパン」「インバウンド」「レガシー」
キーワードは3つだ。「クールジャパン」「インバウンド」「レガシー」。インバウンドは訪日外国人が年間2400万人来ているが、これを東京五輪までに4000万人に増やすと政府が言っている。そして、五輪が終わっても、遺産になる仕組みを子孫に遺そうという「レガシー」だ。

この3点が現場では相互に絡んでいる。今後は、持続可能性の理解と複合思考・複合政策が求められる。

■持続可能性と食品産業、特別セミナーのご案内
その参考となる持続可能性と食品産業をテーマに、筆者がファシリテーターとして参加する特別セミナーをご紹介する。「FABEX 展示会20 周年・日本食糧新聞創刊75 周年 特別記念セミナー」(4 月12 日(水))である。

・基調講演1「プラチナ社会の実現と食への期待」三菱総合研究所 理事長・元東京大学総長 小宮山 宏氏
・基調講演2「何故、人は食べるのか~食の多面的な役割を考える~」 味の素株式会社 会長 伊藤 雅俊氏
・対 談「世界の中の日本として持続可能性をどうとらえるか」 小宮山 宏氏×伊藤 雅俊氏、
【ファシリテーター】株式会社伊藤園 常務執行役員 CSR 推進部長 笹谷 秀光

詳しくは
http://www.fabex.jp/news/te81sn0000001dum-att/FABEX2017_20th_seminar.pdf

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笹谷 秀光(CSR/SDGsコンサルタント)

東京大学法学部卒。1977年農林省入省。2005年環境省大臣官房審議官、2006年農林水産省大臣官房審議官、2007年関東森林管理局長を経て、2008年退官。同年~2019年4月伊藤園で、取締役、常務執行役員等を歴任。2020年4月より現職。著書『CSR新時代の競争戦略』日本評論社・2013年)、『協創力が稼ぐ時代』(ウィズワークス社・2015年)。『 経営に生かすSDGs講座』(環境新聞社・2018年)、『Q&A SDGs経営』(日本経済新聞出版社・2019年)。 笹谷秀光公式サイトー発信型三方よし 執筆記事一覧 

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