このたび環境新聞社より、笹谷秀光著:ブックレットシリーズ14『経営に生かすSDGs講座 ―持続可能な経営のために―』を刊行します(関係者のご理解・資料提供を得て、笹谷個人としての執筆です)。このブックレットは、SDGsについての笹谷による環境新聞での1年間の連載記事に笹谷が実行委員長を務めた日本経営倫理学会での最新のシンポジウム記録などを加えてまとめたもので、4月27日発売予定です。(伊藤園 常務執行役員=笹谷 秀光)

■SDGsをガラパゴス化させるな
本書の書き出しをご紹介します。「ガラケー(ガラパゴス・ケータイ)」。これは特殊な進化を遂げた日本製携帯端末の自虐的表現だ。世界の変化が激しいため、島国日本では国際標準からかけ離れてしまい、競争力を失う製品・サービスや日本独自の制度など「ガラパゴス化」するものがいまだに多い。 (中略)
SDGsでも、日本で横文字だからと「解読作業」をしている間に出遅れ、世界から置いて行かれてガラパゴス化するリスクがあると筆者は危惧している。
SDGsはこれまでの社会的責任に関するルール以上に企業の役割が重視され、世界企業が使いこなしているからだ。(引用以上)

■豊富な企業・自治体事例
本書で取り上げた主な事例は、企業では、伊藤園をはじめとして、住友化学、サラヤ、吉本興業、オカムラ、パナソニック、エリクソンの各社、自治体では、高知県、福井県大野市、岐阜県白川村、富山県魚津市、大学では東京大学の「One Earth Guardians育成プログラム」などです。

■SDGs実装元年