パーム油:消費者の認知、不十分(金子貴代)

パーム油の原料となるアブラヤシの実

2018年6月に持続可能なパーム油のための調達コードが、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会から公表された。世界で最も消費量の多い植物油脂であるパーム油の環境面・社会面が考慮されるのは東京大会が史上初めてとなる。企業も2020年に向けて動き出した。
(グリーン購入ネットワーク事務局=金子 貴代)

オリンピック・パラリンピックは、環境面・社会面に配慮して開催することになっている。東京大会では木材、紙、農産物・水産物・畜産物・パーム油に個別の持続可能性に関する調達コード(調達基準)が設けられた。

パーム油の主要な生産国であるインドネシア・マレーシアではアブラヤシ農園の急速な開発によって熱帯林の破壊が進み、気候変動、生物多様性、大気汚染、労働者や先住民族、地域住民の人権などにかかわる様々な問題が生じている。

欧州ではすでにデンマーク、仏、独、伊、蘭、ノルウェー、英の7カ国が、2020年までに持続可能なパーム油のサプライチェーンの達成を支援することを宣言し、国レベルで取り組んでいる。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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