――87%がブランドに「誠実さ」を求めている
――61%の米国人は「ファッションブランドは、人種への偏見をなくすためにもっと努力すべき」と答えた
――グローバル企業の信頼性向上にもっとも重要だと思う要因としては、「製品・サービスの質」(48%)に続き、「社会貢献活動」(16%)が2番目に入った。この数字は「製品・サービスの適切な価格設定」(14%)、「消費者ニーズの把握」(8%)よりも大きかった。
顧客創造には、まずは社会からの信頼を勝ち取ることが王道です。ピーター・ドラッカーが主著『マネジメント』で「企業の目的は社会にある」と書いた通り、この構造は洋の東西を問いません。
大丸の店是であった「先義後利」や住友家の「自利利他公私一如」などは、まさに社会から信頼を勝ち取るための家訓だったのです。
いま企業がさまざまなサステナビリティ活動や、CSR、そしてSDGsに取り組む最大の意義はここにあります。だからこそ、「SDGsウォッシュ」など信頼を損ねる行為は、倫理的観点だけでなく、顧客創造の観点からも許されません。
ところで、次号のオルタナ56号(2019年3月29日発売)は「SDGsビジネス戦略:「アウトサイドイン」は海外と昭和に学べ」を特集します。お楽しみに。